ミドリンPとは?ミドリンMとミドリンPの違いとは?ミドリンPはぶどう膜炎に使われることもあります。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
ミドリンPとは?ミドリンMとミドリンPの違いとは?
ミドリンPはぶどう膜炎に使われることもあります。
ミドリンPとぶどう膜炎
ミドリンPはメインとして眼底検査時の散瞳に使われることが多く、治療としては処方されることはわずかです。
ところが、そのミドリンPがぶどう膜炎に使われるケースがあります。
眼球を包むように広がっている虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの組織を総称してぶどう膜と言います。
虹彩や毛様体に炎症が見られると、虹彩表面に出てきた滲出物によって虹彩と水晶体が癒着(虹彩後癒着)が発生し、合併症や後遺症のリスクが高くなります。
そういう理由で、散瞳剤により、瞳孔縁と水晶体の距離を大きくし、虹彩を動かすことで、虹彩後癒着の予防や解消が図られます。
ミドリンMとミドリンPの違い
ミドリンという薬には、ミドリンPとミドリンMがあります。
ミドリンMの有効成分はトロピカミド。
ミドリンPの有効成分はトロピカミドとフェニレフリン。
両方とも適応症は、「視力診断および治療を目的にする散瞳と視力調節麻痺」。
同じ様なことを目的にして処方されます。
ミドリンMは、けっこう処方されると言えますが、ミドリンPの処方はさほど目にすることはないです。
ミドリンMは副交感神経遮断薬トロピカミドが瞳孔括約筋を弛緩し、散瞳します。
点眼後、15~30分で効き始めて、5~8時間でもとに戻ります。
子どもの毛様体筋の緊張が原因の視力低下、仮性近視に使用されます。
ミドリンPはトロピカミドと交感神経刺激薬フェニレフリンの合剤で、フェニレフリンが瞳孔散大筋を収縮し、散瞳を強化します。
点眼後、15~30分で効き始め、6~12時間でもとに戻ります。
効果が強力で、持続性があるため、検査に使用されます。
ミドリンPの方が強く効くので、視力検査にはよく採用されていますが
仮性近視等にはミドリンMで十分ですので、ミドリンMの方が大体、処方されます。
ミドリンPより、ミドリンMの方が、視力回復として、一般的によく、処方されるといえましょう。
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