ブロナック点眼薬とは、NSAIDsの点眼薬です。ブロナック点眼液(ブロムフェナク)の効果効能と副作用 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
ブロナック点眼薬とは、NSAIDsの点眼薬です。ブロナック点眼液(ブロムフェナク)の効果効能と副作用 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
ブロナック点眼薬は「NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)」といったタイプに属するお薬で、その成分はいわゆる「痛み止め」と考えられます。
NSAIDsの有名な薬として「ロキソニン(ロキソプロフェン)」などが挙げられますが、ブロナックも根本的な作用はロキソニンと同じで、痛みを鎮静したり炎症を抑制したりするはたらきを持ちます。
ブロナック点眼液はどんな風な特徴のあるお薬で、どの様な患者に使うお薬なんでしょうか。
ブロナック点眼液の効果効能や副作用・特徴と考えられるものを紹介していきましょう。
1.ブロナック点眼液の特徴
最初にブロナック点眼液の特徴を紹介します。
ブロナック点眼液は、眼の表面の炎症や痛みをやわらげるお薬と言えます。
ただ飲み薬とは異なり、効果効能は局所的(眼のみ)の消炎・鎮痛にとどまり、お薬が体中に回りにくいため副作用も飲み薬よりも低い方です。
注意事項としては、NSAIDsは、実質的には炎症や痛みに対し、それを穏やかにする作用を有しているに過ぎず、炎症や痛みの根本を治癒しているわけではないです。
症状をとっているだけなので、NSAIDsは漫然と継続して使うことは危険があります。1つの例として痛みに対し「原因は良く分からないけど、取りあえずNSAIDsで痛みを抑えておこう」と軽く見て投与してしまうと、痛みの原因を放っておくことになります。
痛みの原因がガンなどの危険なものであれば発見が遅くなってしまい命にもかかわることになるおそれもあります。
NSAIDsは、原因が分かっている炎症や痛みに対して、あくまで一時的にだけ使うべきものといった認識で服用するなどしてください。
NSAIDs以外の炎症止めの点眼薬だとステロイドがあります。ステロイドはNSAIDsより強力なお薬ですが、ブロナックはステロイドではないので、ステロイドが使いずらいような炎症や痛みにも使うことができます。
たとえば感染で眼の痛みを生じさせているといった場合、ステロイドは免疫力を低下させてしまうため不向きなのですが、ブロナックであれば使用が可能になります。
【ブロナック点眼液の特徴】
・炎症や痛みをやわらげる作用をもちます
・あくまでの一時しのぎで原因に効くお薬ではないです
・感染性の痛みにも使いやすいです
・副作用は少ないが、角膜潰瘍に注意が必要です
2.ブロナック点眼液はどのような疾患に使うのか
ブロナック点眼液はどんな風な疾患に用いられるのでしょうか。
ブロナックは各種炎症疾患に対し、炎症を穏やかにする作用を持ちます。
あくまでも「対症療法」にしかすぎません。
対症療法とは、症状において、それを抑制するために働いているだけであって、
症状の元凶になっている引き金そのものを治癒しているわけではないという意味です。
3.ブロナック点眼液にはどの様な作用があるのか
ブロナック点眼液はどの様な機序で炎症や痛みを抑制しているでしょうか。
炎症とは、
- 発赤 (赤くなる)
- 熱感 (熱くなる)
- 腫脹(腫れる)
- 疼痛(痛みを感じる)
の4つの症状が現れる状態のことで、感染したり受傷したりすることにより起こります。またアレルギーに起因することもあります。
ブロナックだけに限らずNSAIDsは、炎症の原因がどんな事でも、炎症そのものを抑える作用を持ちます。すなわち、発赤・熱感・腫脹・疼痛を緩和してくれるという事です。
4.ブロナック点眼液の副作用
ブロナック点眼液にはいかなる副作用があるんでしょうか。
ブロナックのような点眼液は、局所(眼)に点眼するため局所作用がメインであり、お薬が体全体に回りにくいという長所があります。
そのためブロナック点眼の副作用の頻度は多くはありません。
可能性がある副作用としては、
- 眼の刺激感
- 眼の痛み
- 眼のかゆみ
- 結膜炎、眼瞼炎、角膜炎
- 眼の熱感
そのため、ブロナック点眼液の使用は症状が落ち着くまでの一時的にとどめ、漫然と長期間使用しないことが大切です。
5.ブロナック点眼液が適した人は?
以上から、ブロナック点眼液が適した患者さんはどんな人なのかを考慮してみましょう。
ブロナック点眼液の特徴をおさらいすると、
・炎症や痛みを和らげる作用を持ちます
・あくまでの一時しのぎで原因に効くお薬ではないです
・感染性の痛みにも使いやすいです
・副作用は少ないが、角膜潰瘍に注意が必要です
などあります。
ブロナックなどのNSAIDsには、炎症や痛みを穏やかにする作用がありますけど、原因そのものを治癒させるわけじゃなく、あくまで症状を抑えているだけ特徴があります。
そういうわけで、原因を治すといったような治療を行っていて、それでも炎症や痛みが強いケースで補助的に使うといった方法がおすすめです。
痛みの原因が分からないにも拘らず「ひとまずブロナックで痛みを取っておこう」といった使い方は危険ですのでお勧めできません。
原因は治せていない状態なのに、炎症や痛みは抑制することができてしまうので、ガンなどの重篤な原因疾患が潜伏していた場合、発見が遅くなってしまうリスクがあります。
ブロナックのようなNSAIDsは原則的には、原因を治す治療を行ったうえで補助的な治療薬として、一時的に使用するものになります。
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