フルメトロンとは、ステロイド点眼薬です 【花粉症目薬】ステロイド目薬フルメトロン、リンデロンの効果、副作用 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
フルメトロンとは、ステロイド点眼薬です 【花粉症目薬】ステロイド目薬フルメトロン、リンデロンの効果、副作用 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
花粉症と言ったら、鼻の症状(鼻水、鼻づまり、鼻のムズムズ感、くしゃみ)をイメージする方が多いようですが、目にもかゆみなど花粉症のツライ症状が出ることもあります。
花粉症の目の3大症状は、目のかゆみ、充血、涙が出るです。
この3大症状である目の症状をとり除くために、まず処方してもらう花粉症目薬は、抗アレルギー目薬です。
抗アレルギー目薬で花粉症が原因の目のかゆみと充血症状が治まらない時は、ステロイド目薬が使用されることと思います。
ステロイド目薬には強い弱いがあります。
耳鼻咽喉科で目の花粉症症状も診る時は、弱いステロイドのフルメトロンが使用されることがよくありますが、
眼科では、目の花粉症症状は、弱いステロイドのフルメトロン~強いステロイドのリンデロンまで使い分けをして使用されることが多いです。
花粉症目薬としてのステロイド目薬の役割
花粉の飛散量が多い日が続いたときや、花粉症の治療が遅れたたときなどは、抗アレルギー目薬だけでは、花粉症の目のかゆみが治まらないことがあります。
その場合は、フルメトロン、リンデロンなどといったステロイド目薬を追加処方されます。
ステロイド目薬の中は、フルメトロンがよく使われ、
花粉症の目のかゆみ、炎症にとっても高い効果が期待できます。
花粉症目薬の順番(ステロイド目薬と抗アレルギー目薬)
目薬の使う順番のルールは基本として、このようになります。
- 医師から順番の指示がある場合は、その順番どおり
- 最も効果を期待する目薬は、一番最後に点眼 します
- 水性目薬→懸濁性目薬→油性目薬の順番 です
- 目薬を点した後にゲル化する特殊な目薬や眼軟膏は、普通の目薬の後(最後)に点眼 します
懸濁性目薬フルメトロンは点眼する前に振る目薬です。
目薬の点眼間隔のルールは
- 水性目薬→懸濁性目薬→油性目薬の順で点す時は、5分以上間隔をあけます
- 最後に、ゲル化する特殊な目薬や眼軟膏を使うときは、ひとつ前に点した目薬と10分以上間隔をあけます
ステロイド目薬フルメトロン、リンデロンの効果効能
ステロイド目薬は、花粉症による目のかゆみと炎症を抑制する効果が優れてます。
抗アレルギー目薬も炎症を抑制する効果も見られますが、ステロイド目薬の効果とは比較になりません。
ステロイド点眼の方が、圧倒的に強いです。
ステロイド目薬の効果の強さ
ステロイド目薬の花粉症への効果は、成分と濃度に依存します。
ステロイド目薬の効果が強い順番に並べると次のとおりです。
リンデロンの方が、フルメトロンより強い点眼薬と言えます。
ステロイド目薬の注意するべき副作用(眼圧上昇、ステロイド緑内障)
ステロイド目薬は、体全体の副作用がほぼないことを考えると、花粉症の目の症状を抑える薬としては望ましいです。
されど、ステロイド目薬は、目に対する副作用には気を付かなければなりません。
ステロイド目薬で気を付けなければいけない副作用は、眼圧上昇に因るステロイド緑内障です。
緑内障は色んな種類がありますが、ステロイド薬(ステロイド目薬)が要因となって眼圧が上がる緑内障をステロイド緑内障と言います。
ステロイド目薬には、ステロイドの飲み薬と同様に、花粉症のかゆみ、炎症を抑える効果があり、強ステロイドほど眼圧も上がりやすいです。
ステロイド目薬フルメトロン
フルメトロンはステロイド緑内障になりにくい弱ステロイドの花粉症目薬
フルメトロン0.02%とフルメトロン0.1%では、保険適応上の使用の違いがありますが、
ステロイド濃度の低いフルメトロン0.02%は、リンデロンと比較すると眼圧上昇の副作用発生率がだいぶ低いため、安全で比較的使用しやすいです。
そういうわけで、眼科以外ではフルメトロン0.02%を用いることが多く、フルメトロン0.02%は、ステロイド緑内障になりにくい花粉症目薬として認知されています
また、花粉症の炎症治療につきましては、ステロイドの濃度別の使い分けの規則性はなく、炎症の重症度に従って決定されているとのことです。
ちなみに、フルメトロンは、防腐剤ベンザルコニウムが添加されていることを利用して、コンタクトレンズの上からは点眼できません。
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