リスパダールとは、SDAと呼ばれる分類の抗精神病薬です。リスパダールの副作用とは?薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
リスパダールとは、SDAと呼ばれる分類の抗精神病薬です。リスパダールの副作用とは?薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
リスパダールは、昔の定型抗精神病薬を改良して作られたお薬です。
副作用が軽減され統合失調症の陰性症状にも効果が期待できますので、第二世代抗精神病薬(非定型抗精神病薬)と呼ばれています。
第二世代抗精神病薬は、良い意味でも悪い意味でも定型抗精神病薬に近いお薬であるために、効果は安定していますが、副作用も比較的多いです。
ここでは、リスパダールの副作用について詳しくお伝えしていきます。他の抗精神病薬とも比較しながら、対策を考えていきましょう。
リスパダールの特徴・副作用とは?
- リスパダールは、第一世代抗精神病薬より全体的に副作用が少ないですが、第二世代抗精神病薬の中では多いです
- リスパダールは、体重増加・糖尿病・脂質異常症など、代謝系の副作用はやや多めです
- リスパダールは、錐体外路症状・高プロラクチン血症といったドパミン遮断作用による副作用が多い です
- リスパダールは、めまい・ふらつき・射精障害などの抗α1作用による副作用がやや多いです
リスパダールは、第二世代の抗精神病薬(非定型抗精神病薬)として初めて作られたお薬です。
そういう背景から、リスパダールは、良くも悪くも第一世代の定型抗精神病薬に近いお薬といえるでしょう。
リスパダールは、抗精神病効果がしっかりとしているが、副作用も非定型抗精神病薬の中では多い方です。
それでも第一世代の抗精神病薬(定型抗精神病薬)と比較すると、リスパダールの副作用は全体的に軽減されてます。
- 錐体外路症状(ソワソワやふるえなど)
- 高プロラクチン血症(生理不順・性機能低下など)
といった副作用はだいぶ軽減されています。
しかし、リスパダールは、定型抗精神病薬よりも、代謝への悪影響が多くなってしまったのです。
この原因は不明ですが、リスパダールの副作用として体重増加や糖尿病、脂質異常症などがよく認められます。なので、定期的に採血する必要があります。
第二世代抗精神病薬の中でもリスパダールは、SDA(セロトニン・ドパミン拮抗薬)に分けられます。
リスパダールは、セロトニン受容体とドパミン受容体をしっかりとブロックするのです。
この為、幻覚や妄想といった統合失調症の陽性症状に効果が期待できますが、ドパミンをブロックしすぎてしまう事での副作用がつきまといます。
具体的にいうと、錐体外路症状と高プロラクチン血症がよく見られます。
リスパダールはセロトニン、ドパミン以外の受容体にはあまり作用しないため、第一世代抗精神病薬と比べ全体的に副作用は少なめです。
しかし、リスパダールは、体重増加の副作用は比較的多くみられます。また、抗α1作用も見られます。
抗α1作用は血管の調節に関係しているため、めまいや立ちくらみ(起立性低血圧)、射精障害などが多いです。
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