薬をわかりやすくザックリ解説 (薬剤師が教える薬の全て)

ドラッグ薬剤師から、調剤薬局に転職した薬剤師で勉強した事を更新していきます!

風邪症候群の薬の服薬指導 禁忌疾患 併用禁忌 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

風邪薬の処方で気を付けるべき禁忌疾患は、

緑内障前立腺肥大症です。

 

風邪症候群の薬として気を付けたい成分としては、

鼻水、アレルギー症状に効く抗ヒスタミン薬で、

特に第一世代の抗ヒスタミンで、昔の抗ヒスタミン薬は要注意です。

ポララミン(クロルフェニラミン)

ペリアクチン(シプロヘプタジン)

ピレチア(プロメタジン)

ホモクロミン(ホモクロル)

などが挙げられます。

 

臨床で、よく出る薬としては、ポララミンでしょうか。

 

これらの薬は、緑内障の閉塞隅角緑内障(失明の危険性あり)、

前立腺肥大(おしっこが出なくなってしまうリスクあり)

の既往歴がある患者さんには、絶対に出してはいけないお薬となります。

 

あと、解熱鎮痛薬であるNSAIDsの禁忌疾患、アスピリン喘息も見逃せません。

NSAIDsで、アスピリン喘息経験ありの患者様には、喘息悪化のリスクがあるので、

代替薬には、カロナールアセトアミノフェン)などが無難ですね。

 

風邪症候群で気を付けたい併用禁忌の薬は、抗菌薬です。

その抗菌薬の中で14員環マクロライド系抗菌薬である、

エリスロシン(エリスロマイシン)

クラリスクラリスロマイシン)

クラリシッド(クラリスロマイシン)

です。

 

臨床でよく見るのは、クラリス、クラリシッドでしょうか。

 

これらの14員環マクロライド系抗菌薬は、

併用禁忌薬である

オーラップ(ピモジド)

クリアミン(エルゴタミン含有製剤)

と服用してしまうと

チトクロームP450(CYP)3A4阻害により、

QT延長のリスクがあります。

QT延長症候群とは、突然脈が乱れて、立ち眩みや意識を失う発作が起こる

人命にかかわるリスクを持つ病気ですので、

 

クラリス、クラリシッド、エリスロシンなどは、

オーラップ、クリアミンなどと

絶対に併用してはいけません。

 

キノロン系抗菌薬のアベロックス(モキシフロキサシン)も

不整脈薬のクラスⅠa群のリスモダン(ジソピラミド)

不整脈薬のクラスⅢ群のアンカロン(アミオダロン)

と併用してしまうと、

QT延長のリスクがあります。

QT延長症候群とは、突然脈が乱れて、立ち眩みや意識を失う発作が起こる

人命にかかわるリスクを持つ病気ですので、

アベロックスなどと

リスモダン、アンカロン等と

絶対に併用してはいけません。

 

風邪症候群の抗菌薬を出された目的は、

肺炎などの二次感染を防ぐ目的ですので、

抗菌薬だけは、必ず飲み切るように服薬指導してください。

 

抗菌薬を途中で自己判断でやめてしまうと、

細菌も賢いので、その薬が効かなくなり(耐性菌の出現)

その抗菌薬を、服用してないのと同じ状態になってしまうので、

必ず、抗菌薬を飲み切るように服薬指導することが大切です。

 

抗菌薬は、風邪で増えた細菌を殺傷する薬です。

また、抗菌薬には、細菌が増えないようにする作用もあります。

 

抗菌薬以外の風邪症状の薬は、

症状が改善してきたら、服用回数を減らし、

症状が悪いときのみ服用するなど調節して服用しても構いません。

 

風邪症候群の薬の解熱鎮痛薬のNSAIDsの

ぺレックス

ボルタレン(ジクロフェナク)

カロナールアセトアミノフェン

の副作用で気を付けないといけないのは、胃腸障害です。

 

NSAIDsによる胃腸障害の大半は、無症状で、

特に高齢者では、その傾向が高く、消化管出血で死亡することもある

たかが胃腸障害とはいえ、怖い副作用です。

胃腸障害による自覚症状(腹痛、吐き気、嘔吐)は

投与1週間以内に発言することが多いです。

胃腸障害を防ぐには、空腹時に飲まず、どうしても飲みたい場合には、

バナナやせんべい等、少し食べてから、NSAIDsを服用してもらってください。

 

NSAIDsとの併用で気を付けたいのは、

胃酸分泌を促進する(胃酸過多が胃にダメージを与えてしまう)

コリン作動薬、カフェイン含有食品、炭酸飲料

などとの併用、

抗凝固薬のワーファリン(消化管出血を助長してしまう)

等との併用は要注意です。

 

NSAIDsの副作用として浮腫(むくみ)があります。

これは、NSAIDsは、腎臓の尿を作る作用を抑えてしまい、

尿の量が減り、体の中に余分な水分がたまってしまうのが浮腫(むくみ)です。

もし、手足やまぶた(瞼)はむくむようなことがあれば、

NSAIDsが原因の一つの可能性があります。

 

 

 

 

 

風邪の症状にもよりますが、

抗菌薬を飲む日数は長くても7日で、

それ以上になることは一般的にはないイメージです。