健康診断の為の参考数値をザックリまとめます。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
健康診断の為の参考数値をザックリまとめます。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
そろそろ健康診断ですね。健康診断の為の参考数値をザックリまとめます。
GOT(AST)グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼの基準値
35IU/L以下
グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼは、肝臓の異常が分かる酵素です。
グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼが、35IU/L以上になってしまうと、肝機能障害の疑いありです。
GPT(ALT)グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ
35IU/L以下
グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼも、グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼと同じで、肝臓の異常が分かる酵素です。
グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼが、35IU/L以上になってしまうと、肝機能障害の疑いありです。
γ‐GTP(ガンマ・グルタミールトランスペプチダーゼ)の基準値
55IU/L以下
ガンマ・グルタミールトランスペプチダーゼは、アルコールによる肝臓障害に敏感です。
ガンマ・グルタミールトランスペプチダーゼが、55IU/L以上だと、お酒の飲みすぎによる肝機能障害の疑いありです。
お酒を控えるように、生活習慣を改善する必要があります。
T‐Bill(総ビリルビン)の基準値
0.2~1.2mg/dLの範囲
総ビリルビンは、黄疸の種類を診断する決め手です。
総ビリルビンは、0.2~1.2mg/dLの範囲でないと、黄疸の疑いありです。
BUN(UN)尿素窒素の基準値
8~21mg/dL以下
尿素窒素は、腎臓の機能の診断指標です。
尿素窒素は、21mg/dL以上と、尿素窒素が高いほど、腎臓の障害が大きいことになります。
Cr(SCr)クレアチニンの基準値
男:0.7~1.1mg/dL
女:0.5~0.8mg/dL
クレアチニンは腎臓障害の診断指標です。
クレアチニンの値が高いほど、腎臓の障害が大きいです。
UA(Ur)尿酸の基準値
3~7mg/dL
尿酸は、痛風の診断基準です。
尿酸値が7mg/dL以上で、高尿酸血症、痛風の疑いありです。
Na(ナトリウム)の基準値
137~149mEq/L
ナトリウムは、体の中にあるイオンで、腎臓病の診断基準です。
体液中のイオン濃度で、腎臓病などを検査します。
K(カリウム)の基準値
3.7~5mEq/L
カリウムは、体の中にあるイオンで、腎臓病の診断基準です。
体液中のイオン濃度で、腎臓病などを検査します。
TC(総コレステロール)の基準値
140~219mg/dL
総コレステロール値は、220mg/dL以上の高値なら、高コレステロールの疑いで、動脈硬化予防の為、治療を開始されたりします。
TG(中性脂肪、トリグリセライド)の基準値
50~149mg/dL
中性脂肪は、150mg/dL以上の高値なら、高コレステロールの疑いで、動脈硬化予防の為、治療を開始されたりします。
HDL‐C(善玉コレステロール)の基準値
40~99mg/dL
HDLコレステロールは、善玉コレステロールと呼ばれ、動脈硬化を防ぐ役目があり、低いと問題になる数値です。
HDLコレステロールは、40mg/dL未満だと、高コレステロール血症の疑いありです。
WBC(白血球数)の基準値
3300~8599/μLの範囲
白血球数が8600/μL以上と、白血球数が高値だと、感染症、白血病の疑いありです。
白血球数が3300/μL未満と、白血球数が低値だと、重症感染症、再生不良性貧血の疑いありです。
RBC(赤血球数)の基準値
男:400万~539万/μL
女:360万~489万/μL
赤血球数は、貧血の診断基準です。
赤血球数は、男が400万/μL未満、女が360万/μL未満の低値なら、貧血と判定されます。
Hb(へモブロビン)の基準値
男:13~16.6 g/dL
女:11.4~14.5g/dL
ヘモグロビンは、貧血の診断基準のひとつです。
ヘモグロビンの値が、男が13g/dL未満、女が11.4g/dL未満で、貧血と診断されます。
PL(PLAT)血小板数の基準値
14万~35.9万/μL
血小板は、止血機能の診断基準です。
血小板数が、14万/μL未満なら、止血機能が低下していると判断されます。