ベプリコールは、不整脈の薬で、4群に属し、心臓の脈やリズムを整える薬です。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
ベプリコールは、不整脈の薬で、4群に属し、心臓の脈やリズムを整える薬です。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
不整脈とは、心臓の鼓動のリズムが乱れる病気です。脈が多すぎたり(頻脈 120/以上)少少なすぎたり(徐脈 50/分以下)、不規則になったりしてしまう病気です。
べプロコールは、主に、心臓の脈拍が、速くなる頻脈性不整脈に用いられています。
ベプリコールの働きとして、血管を広げて、血流を良くして、心臓の負担を軽減する働きも持っています。狭心症にも適応を持っています。
ベプリコールは、カルシウム拮抗薬の仲間で、
抗不整脈としては、安全性が高い方の部類で4群のお薬です。
ベプリコールは、心臓の脈をゆっくりさせるので、
脈拍の少ない徐脈タイプの不整脈や、心臓の働きが弱っている人には向かないです。
ベプリコール服用中は、めまいを起こす場合があるので、車の運転、危険な作業はできるだけに変えてください。
ベプリコールなどの不整脈の薬は必ずしも予後の改善、長生きなどにつながらないので、基本は処方されることはないです。
抗不整脈が必要となるのは、生命に危険を及ぼすリスクのある不整脈、めまいや動悸などのが強く日常生活に司法が出てしまうケースなどです。
よって、薬による不整脈の治療は、必要最低限に抑えるという治療方針になっています。
薬以外の治療も積極的に行われています。
発作性頻脈の根本治療ともいえる『カテーテルアブレーション』
失神を伴うような重度の徐脈には、『ペースメーカーの埋め込み』
突然死につながる危険な不整脈には、『植込み型除細動器』も実用化されています。
ベプリコールの服用で、かえって脈が異常になり催不整脈作用を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるよう指示してください。
ベプリコールの特異的な副作用として、間質性肺炎が報告されているので、
もし、咳や息切れ、発熱などが現れたら、すぐに医者に報告するよう指示してください。
ベプリコールの重い副作用として、めったにないですが、初期症状等に念のため確認しましょう。
頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、動悸、胸の痛みや気が遠くなる⇒催不整脈のリスク
発熱、のどの痛み、口内炎、咳、だるさ⇒無顆粒球症のリスク
空咳、息苦しさ、息切れ、発熱⇒間質性肺炎のリスク
Caチャネル遮断薬(4群) 不整脈治療薬
劇薬
ベプリコール(ベプリジル)
ベプリコール(不整脈)
ベプリジルとコロナリーで、ベプリコール(不整脈治療薬)
一般名の(ベプリジル)の(ベプリ)、冠状の(コロナリー)の(コール)で、
(ベプリ-コール)⇒(ベプリコール)
ベプリコールの効果・効能
1-持続性心房細動で他の不整脈が無効の場合。