ルーランとは、抗精神病薬で、効果は弱めですが、副作用を弱めの抗精神病薬です。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
ルーランとは、抗精神病薬で、効果は弱めですが、副作用を弱めの抗精神病薬です。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)
ルーランは第二世代の抗精神病薬で、効果は弱めですが、その分、副作用も少ない安全性の高い薬になります。
ルーランの特徴をザックリと紹介したいと思います。
- ルーランは、幻覚・妄想等です抑える効果は弱めです。
- ルーランは、副作用は少な目です。
- ルーランは、うつ・不安・認知機能障害の改善に効果が期待できます。
- ルーランは、薬効が短いので、お薬が蓄積しにくいです。
ルーランは、主として統合失調症を治療するお薬として採択されています。
陽性症状(幻覚妄想や興奮)を抑える力は弱いです。
その為、ルーランは、陽性症状で困っている患者さんに対しては、ルーランは、力不足です。
*陽性症状とは・・・幻覚や妄想等といった統合失調症の代表的な症状の事です。
本来ないものが存在するように感じる妄想症状を陽性症状と呼びます。
しかし、ルーランは、効果が弱いので副作用も少なめで、
これに関してはルーランの大きなメリットです。
統合失調症の治療薬はいずれのお薬にもドーパミンを抑止する作用があるので、
たまに、ドーパミンを抑止しすぎた結果による副作用が起こってしまいます。
その副作用は、具体的に、錐体外路症状(EPS)という、
勝手に身体が動いてしまったり震えてしまったりする症状だったり、
高プロラクチン血症というホルモンバランスの乱れによる
月経不順・性欲低下等があります。
*錐体外路症状(EPS)とは・・・薬物によってドーパミン受容体が過剰にブロックされることにより、パーキンソン病に似たふるえ、小刻み歩行、仮面様顔貌などの神経症状が生じてしまう症状です。
*高プロラクチン血症とは・・・・プロラクチンという名のホルモンの分泌を増えてしまう副作用で、プロラクチンは乳汁を出すはたらきを持ちます。その為、乳汁分泌や月経不順、インポテンツ、性欲低下等を起こしてしまいます。
ルーランは第二世代抗精神病薬なので、これらの副作用の発生率は、
他の統合失調症治療薬と比べ減っています。
ルーランの特徴的な効果として、
「うつ・不安」や「認知機能障害」に対しても効果を認められています。
これに関してはルーランが、セロトニン1A受容体を一部刺激する効果があると考えられています。
よって、ルーランは統合失調症の陰性症状でうつ状態になってしまっていたり、
認知機能障害のある患者さんに使用されることがあります。
補助的に使うことで効果が期待できます。
*陰性症状とは・・・気力なく過ごすようになってしまう統合失調症の代表的な症状です。本来あるべきもの(感情や意欲など)がなくなる症状を陰性症状と呼びます。
ルーランは薬効が短いのも特徴です。
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