薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

初心者薬剤師さん救済のため、薬の名前の由来などをザックリ解説していきます。

抗パーキンソン薬 調剤で覚えておきたい薬の知識 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

転職で

03-抗パーキンソン病

レボドパ含有製剤 抗パーキンソン病

ネオドパストン(レボドパ・カルビドパ)

NEODOPASTON(LEVODOPA・CARBIDOPA)

名前の由来は特にないですが、

ドパミンのドパから、レボドパ製剤の抗パーキンソン病と考えられます。

ネオドパストンの禁忌疾患 緑内障緑内障悪化で失明のリスク)

ネオドパストンの効果・効能

1-パーキンソン病

ネオドパストンの作用・働き

パーキンソン病の症状である手足のふるえ(振戦)や筋肉のこわばり(筋固縮)、

動きが遅くなる(無動)、体のバランスがとりにくくなる(姿勢反射障害)などの

神経症状に効果を発揮します。

 

ドパミン作動薬(DA)(非麦角系) 抗パーキンソン病薬とレクトレスレッグス

劇薬

ニュープロパッチ(ロチゴチン)

NEUPRO(ROTIGOTINE)

名前の由来は特にないです。

ニュープロパッチの効果・効能

1-パーキンソン病

ニュープロパッチの作用・働き

ドパミン受容体に作用することで、手足のふるえ、筋肉のこわばりなどの

パーキンソン病の症状を改善したり、

レストレスレッグス症候群の足が火照る、ムズムズするなどの不快な症状を改善します。

 

ドパミン遊離促進薬 抗パーキンソン病

シンメトレル(アマンタジン)

SYMMETREL(AMANTADINE)

シンメトリーから、シンメトレル(抗パーキンソン薬)

一般名のAMANTADINE(アマンタジン)の構造式が左右対象になっていて

左右対象のSymmetry(シンメトリー)のSYMMETR(シンメトル)

⇒SYMMETREL(シンメトレル

シンメトレルの効果・効能

1-パーキンソン症候群。2-脳梗塞後遺症に伴う意欲の低下の改善。3-A型インフルエンザ。

シンメトレルの作用・働き

ドパミンを増やすことで、パーキンソン病の症状を改善します。

 

ドパミン代謝賦活薬 抗パーキンソン病

劇薬

レリーフ(ゾニサミド)

TRERIEF(ZONISAMIDE)

トレモアとリリーフで、トレリーフ(抗パーキンソン薬)

歩行のTread(トレッド)の障害や、

振戦のTremor(トレモア)といった運動障害のTRE(トレ)

軽減するのRelief(リリーフ)のR-IEF(リーフ)で、

TRE-RIEF(トレ-リーフ)⇒TRERIEF(トレリーフ

レリーフの効果・効能

1-パーキンソン病。(レボドパ製剤に他の抗パーキンソン病薬を併用しても効果不十分の場合)

レリーフの作用・働き

ドパミンの合成と、ドパミンを増やすことで、パーキンソン病の症状を改善します。

 

末梢COMT(コムト)阻害薬 抗パーキンソン病

コムタン(エンタカポン)

COMTAN(ENTACAPONE)

コムトで、コムタン(抗パーキンソン薬)

COMT(コムト)阻害薬のCOMT(コムト)

⇒COMTAN(コムタン)

コムタンの効果・効能

1-レボドパ製剤で治療中のパーキンソン病における日内変動(ウェアリングオフ現象の改善)。

コムタンの作用・働き

レボドパを分解する酵素COMT(コムト)を阻害して、ドパミンを増やし、

パーキンソン病の症状を改善します。

 

アデノシンA2A受容体拮抗薬 抗パーキンソン病

ノウリアスト(イストラデフィリン)

NOURIAST(ISTRADEFYLLINE)

ノーリッシュメントとアシストで、ノウリアスト(抗パーキンソン薬)

滋養のNourishment(ノーリッシュメント)のNOURI(ノウリ)と、

援助するのAssist(アシスト)のAS-T(アスト)で

NOURI-AS-T(ノウリ-アス-ト)⇒NOURIAST(ノウリアスト)

ノウリアストの効果・効能

1-レボドパ製剤で治療中のパーキンソン病における日内変動(ウェアリングオフ現象の改善)。

ノウリアストの作用・働き

アデノシンを減らして、ドパミンを増やし、パーキンソン病の症状を改善します。

 

抗コリン薬 抗パーキンソン病

アーテン(トリヘキシフェニジル)

ARTANE(TRIHEXYPHENIDYL)

アンチとテタナスで、アーテン(抗パーキンソン薬)

治療のAnti(アンチ)のA(アー)と、

振戦・麻痺などの痙攣性緊張のTetanus(テタナス)のTAN(タン)で、

A-TAN(アータン)⇒ARTANE(アーテン

アーテンの禁忌疾患 緑内障緑内障悪化による失明のリスク)

アーテンの効果・効能

1-抗精神病薬によるパーキソニズム、ジスキネジア。

 

抗コリン薬 抗パーキンソン病

アキネトン(ビペリデン)タスモリン

AKINETON(BIPERIDEN)

アキネティックとトーンで、アキネトン(抗パーキンソン薬)

運動不能のAkinetic(アキネティック)のAKINE(アキネ)、

身体・精神の正常な状態のTone(トーン)のTON(トン)で、

AKINE-TON(アキネ-トン)⇒AKINETON(アキネトン

アキネトンの禁忌疾患 緑内障緑内障悪化による失明のリスク)

アキネトンの効果・効能

1-特発性パーキソニズム。2-抗精神病薬によるパーキソニズム、ジスキネジア。