薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

初心者薬剤師さん救済のため、薬の名前の由来などをザックリ解説していきます。

調剤薬局で覚えておきたい役に立つ抗てんかん薬の知識 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

転職で

調剤薬局で、よく出る抗てんかん薬をまとめます。

個人的には、デパケンRはよく見るので、セレニカRとの違いには、要注意です。

てんかん薬は、系統別に覚える必要はないですが、

薬の名前を見て、抗てんかん薬なのかどうかを判断できる程度には

薬剤師として、覚えておきましょう。

 

02-抗てんかん

イミノスチルベン系 抗てんかん薬(Naチャネル)

テグレトールカルバマゼピン

TEGRETOL(CARBAMAZEPINE)

名前の由来は特にないですが、

手のブレを取る→テブレトル→テグレトールと考えられます。

テグレトールの効果・効能

1-てんかんの痙攣発作。2-躁うつ病。3-三又神経痛。

テグレトールの作用・働き

神経細胞を興奮させるナトリウムイオンが、細胞内に入り込むのを邪魔することで、

てんかん発作を予防します。

 

トリアジン系 抗てんかん薬(Naチャネル)

劇薬

ラミクタール(ラモトリギン)

LAMICTAL(LAMOTRIGINE)

一般名のLAMOTRIGINE(ラモトリギン)から

⇒LAMICTAL(ラミクタール)

ラミクタールの効果・効能

1-てんかんの部分発作。

ラミクタールの作用・働き

神経細胞を興奮させるナトリウムイオンが、細胞内に入り込むのを邪魔することで、

てんかん発作を予防します。

 

ヒダントイン系 抗てんかん薬(Naチャネル)

アレビアチン(フェニトイン)

ALEVIATIN(PHENYTOIN)

アレビアートから、アレビアチン

てんかんの苦痛を緩和するという意味で、

緩和するのAlleviate(アレビアート)のAL-EVIAT(アレ-ビアト)で、

⇒ALEVIATIN(アレビアチン)

アレビアチンの効果・効能

1-てんかんの痙攣発作。

アレビアチンの作用・働き

神経細胞を興奮させるナトリウムイオンが、細胞内に入り込むのを邪魔することで、

てんかん発作を予防します。

 

GABA誘導体 抗てんかん薬(Caチャネル)

ガバペン(ガバペンチン)

GABAPEN(GABAPENTIN)

一般名のGABAPENTIN(ガバペンチン)から

⇒GABAPEN(ガバペン)

ガバペンの効果・効能

1-他のてんかん薬で不十分な場合のてんかんの痙攣発作。

ガバペンの作用・働き

神経細胞を興奮させるカルシウムイオンが、細胞内に入り込むことを邪魔して、

神経の興奮を抑える物質のGABA(ギャバ)、ガンマ-アミノ酪酸の量を増やすことで、

てんかん発作を予防します。

 

ベンゾジアゼピン系 抗てんかん

向精神病薬3

ダイアップジアゼパム

DIAPP(DIAZEPAM)

一般名のDIAZEPAM(ジアゼパム)のDIA-P(ジアップ)

⇒DIAPP(ダイアップ

ダイアップの禁忌疾患 緑内障緑内障悪化で失明のリスク)

ダイアップの効果・効能

1-小児の熱性けいれん、てんかんの痙攣発作。

ダイアップの作用・働き

神経細胞を興奮を抑える塩化物イオンが、細胞内に入り込むのを増やして、

てんかん発作を予防します。

 

ベンゾジアゼピン系 抗てんかん

向精神病薬3

リボトリール(クロナゼパム)

RIVOTORIL(CLONAZEPAM)

名前の由来は特にないです。

リボトリールの禁忌疾患 緑内障緑内障悪化で失明のリスク)

リボトリールの効果・効能

1-てんかんの運動発作。

リボトリールの作用・働き

神経細胞を興奮を抑える塩化物イオンが、細胞内に入り込むのを増やして、

てんかん発作を予防します。

 

ベンゾジアゼピン系 抗てんかん

向精神病薬3

マイスタン(クロバザム)

MYSTAN(CLOBAZAM)

メイストで、マイスタン(抗てんかん薬)

大部分の発作に有効な抗てんかん薬という意味で、

大部分のMeist(メイスト)のメイストで、

⇒MYSTAN(マイスタン)

マイスタンの禁忌疾患 緑内障緑内障悪化で失明のリスク)

マイスタンの効果・効能

1-他のてんかん薬で不十分な場合のてんかんの痙攣発作。

マイスタンの作用・働き

神経細胞を興奮を抑える塩化物イオンが、細胞内に入り込むのを増やして、

てんかん発作を予防します。

 

ピロリドン誘導体 抗てんかん薬(その他)

イーケプラ(レベチラセタム)

E-KEPPRA(LEVETIRACETAM)

エピレプシーとケプラで、イーケプラ(抗てんかん薬)

てんかんのEpilepsy(エピレプシー)のEと、エジプトの太陽神のケプラから

⇒E-KEPPRA(イーケプラ)

イーケプラの効果・効能

1-てんかんの部分発作。

 

分枝脂肪酸系 抗てんかん薬(その他)

デパケンRバルプロ酸

DEPAKENE-R(VALPROATE)

DPA(ディーピーエー)から、デパケン(抗てんかん薬)

化学式のDipropyl Acetate(バルプロ酸)のDPAから

⇒DEPAKENE(デパケン

デパケンR日2回で、デパケンRのRは、徐放性のRetard(レタード)から

⇒DEPAKENE-R(デパケンR

デパケンの併用禁忌

カルバペネム系抗菌薬 オラペネム(テビペネムてんかん発作の再発のリスク

デパケンRの効果・効能

1-てんかんの痙攣発作。2-片頭痛発作の発症抑制。

デパケンRの作用・働き

神経細胞を興奮を抑えるGABA(ギャバ)、ガンマ-アミノ酪酸を増やして、

てんかん発作を予防します。

デパケンRの注意ポイント

一般名のバルプロ酸ナトリウムだけでは、デパケンRか、セレニカRかわからないので、

1日2回ならデパケンR、1日1回ならセレニカR、と予測できますが、

その場合は、疑義紹介しましょう。

 

分枝脂肪酸系 抗てんかん薬(その他)

セレニカR(バルプロ酸

SELENICA-R(VALPROATE)

セレブラムから、セレニカ(抗てんかん薬)

脳のCerebrum(セレブラム)からSERE(セレ)

⇒SELENICA(セレニカ)

セレニカRは日1回で、セレニカRのRは、徐放性のRetard(レタード)から

⇒SELENICA-R(セレニカR)

セレニカの併用禁忌

カルバペネム系抗菌薬 オラペネム(テビペネムてんかん発作の再発のリスク

セレニカRの効果・効能

1-てんかんの痙攣発作。2-片頭痛発作の発症抑制。

セレニカRの作用・働き

神経細胞を興奮を抑えるGABA(ギャバ)、ガンマ-アミノ酪酸を増やして、

てんかん発作を予防します。

☆セレニカRの注意ポイント

一般名のバルプロ酸ナトリウムだけでは、デパケンRか、セレニカRかわからないので、

1日2回ならデパケンR、1日1回ならセレニカR、と予測できますが、

その場合は、疑義紹介しましょう。

 

ベンゾイソキサゾール系 抗てんかん薬(その他)

劇薬                                            

エクセグラン(ゾニサミド)

EXCEGRAN(ZONISAMIDE)

エクセレントとグランドで、エクセグラン(抗てんかん薬)

優れたのExcellent(エクセレント)のEXCE(エクセ)と、

偉大なのGrand(グランド)のGRAN(グラン)で、

EXCE-GRAN(エクセ-グラン)⇒EXCEGRAN(エクセグラン)

エクセグランの効果・効能

1-てんかんの痙攣発作。

 

AMPA/カイニン酸型グルタミン酸受容体抑制薬 抗てんかん薬(その他)

トピナ(トピラマート)

TOPINA(TOPIRAMATE)

一般名のTOPIRAMATE(トピラマート)から

⇒TOPINA(トピナ)

トピナの効果・効能

1-他のてんかん薬で不十分な場合のてんかんの痙攣発作。