薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

初心者薬剤師さん救済のため、薬の名前の由来などをザックリ解説していきます。

インフルエンザとは 抗インフルエンザの服薬指導、副作用、合併症 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

インフルエンザは、冬を中心に流行し、

毎年全人口の約10%がかかるウィルス性感染症です。

 

インフルエンザは、

突然の高熱と呼吸器症状、関節痛や倦怠感(だるさ)といった

激しい全身症状を特徴とします。

 

インフルエンザと一般的な症状としては、

突然に38度以上の高熱が出て、寒気や悪寒、筋肉痛、関節痛、

腰痛、頭痛といった全身の痛みが強く現れます。

突然の高熱と全身の痛みが来たら、

インフルエンザの疑いがあります。

 

インフルエンザの怖い合併症は、肺炎です。

特に高齢者の方は、免疫が下がっているので、

風邪やインフルエンザになった時に

肺炎に移行することが多いので注意が必要です。

 

肺炎の特徴として、

風邪の症状が治らない、息切れがある、胸が痛む、食欲がないなどがあります。

そういった症状が見られたら、すぐに医療機関の受診を促してください。

 

インフルエンザで、さらに怖いのはインフルエンザ脳症です。

脳症とは、脳が腫れる病気で、

主に5歳以下の乳幼児に多く、1年間で200人ぐらいが発症しています。

この脳症は、発熱後1日以内に、

意識障害や異常行動、痙攣などの症状が見られます。

一部の解熱剤でも、この脳症が発症してしまう恐れがあるので、

インフルエンザにかかった際に、解熱剤を飲むときには注意が必要です。

(インフルエンザは、熱に弱いので、解熱するのは、インフルエンザにとっては逆効果)

 

インフルエンザにかかってしまった場合は、

安静にして、十分に休養を取ることが肝要です。

特に睡眠が必要で、睡眠は最も免疫力を高めるといわれています。

インフルエンザは、高熱のため、脱水症状が起きやすいので、

十分な水分補給を忘れないよう指導してください。

 

抗インフルエンザ薬のタミフルなどは、

異常行動を起こし、高所から飛び降りる事故が起きたことが知られています。

異常行動の対処法としては、

家族の方に、2日間は、お子様を1人にしないように指導してください。

 

抗インフルエンザの副作用として、

消化器症状である、腹痛、下痢、吐き気、口内炎などがひどい場合は、

症状に応じて中止することもあります。

 

風邪症候群の薬の服薬指導 禁忌疾患 併用禁忌 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

風邪薬の処方で気を付けるべき禁忌疾患は、

緑内障前立腺肥大症です。

 

風邪症候群の薬として気を付けたい成分としては、

鼻水、アレルギー症状に効く抗ヒスタミン薬で、

特に第一世代の抗ヒスタミンで、昔の抗ヒスタミン薬は要注意です。

ポララミン(クロルフェニラミン)

ペリアクチン(シプロヘプタジン)

ピレチア(プロメタジン)

ホモクロミン(ホモクロル)

などが挙げられます。

 

臨床で、よく出る薬としては、ポララミンでしょうか。

 

これらの薬は、緑内障の閉塞隅角緑内障(失明の危険性あり)、

前立腺肥大(おしっこが出なくなってしまうリスクあり)

の既往歴がある患者さんには、絶対に出してはいけないお薬となります。

 

あと、解熱鎮痛薬であるNSAIDsの禁忌疾患、アスピリン喘息も見逃せません。

NSAIDsで、アスピリン喘息経験ありの患者様には、喘息悪化のリスクがあるので、

代替薬には、カロナールアセトアミノフェン)などが無難ですね。

 

風邪症候群で気を付けたい併用禁忌の薬は、抗菌薬です。

その抗菌薬の中で14員環マクロライド系抗菌薬である、

エリスロシン(エリスロマイシン)

クラリスクラリスロマイシン)

クラリシッド(クラリスロマイシン)

です。

 

臨床でよく見るのは、クラリス、クラリシッドでしょうか。

 

これらの14員環マクロライド系抗菌薬は、

併用禁忌薬である

オーラップ(ピモジド)

クリアミン(エルゴタミン含有製剤)

と服用してしまうと

チトクロームP450(CYP)3A4阻害により、

QT延長のリスクがあります。

QT延長症候群とは、突然脈が乱れて、立ち眩みや意識を失う発作が起こる

人命にかかわるリスクを持つ病気ですので、

 

クラリス、クラリシッド、エリスロシンなどは、

オーラップ、クリアミンなどと

絶対に併用してはいけません。

 

キノロン系抗菌薬のアベロックス(モキシフロキサシン)も

不整脈薬のクラスⅠa群のリスモダン(ジソピラミド)

不整脈薬のクラスⅢ群のアンカロン(アミオダロン)

と併用してしまうと、

QT延長のリスクがあります。

QT延長症候群とは、突然脈が乱れて、立ち眩みや意識を失う発作が起こる

人命にかかわるリスクを持つ病気ですので、

アベロックスなどと

リスモダン、アンカロン等と

絶対に併用してはいけません。

 

風邪症候群の抗菌薬を出された目的は、

肺炎などの二次感染を防ぐ目的ですので、

抗菌薬だけは、必ず飲み切るように服薬指導してください。

 

抗菌薬を途中で自己判断でやめてしまうと、

細菌も賢いので、その薬が効かなくなり(耐性菌の出現)

その抗菌薬を、服用してないのと同じ状態になってしまうので、

必ず、抗菌薬を飲み切るように服薬指導することが大切です。

 

抗菌薬は、風邪で増えた細菌を殺傷する薬です。

また、抗菌薬には、細菌が増えないようにする作用もあります。

 

抗菌薬以外の風邪症状の薬は、

症状が改善してきたら、服用回数を減らし、

症状が悪いときのみ服用するなど調節して服用しても構いません。

 

風邪症候群の薬の解熱鎮痛薬のNSAIDsの

ぺレックス

ボルタレン(ジクロフェナク)

カロナールアセトアミノフェン

の副作用で気を付けないといけないのは、胃腸障害です。

 

NSAIDsによる胃腸障害の大半は、無症状で、

特に高齢者では、その傾向が高く、消化管出血で死亡することもある

たかが胃腸障害とはいえ、怖い副作用です。

胃腸障害による自覚症状(腹痛、吐き気、嘔吐)は

投与1週間以内に発言することが多いです。

胃腸障害を防ぐには、空腹時に飲まず、どうしても飲みたい場合には、

バナナやせんべい等、少し食べてから、NSAIDsを服用してもらってください。

 

NSAIDsとの併用で気を付けたいのは、

胃酸分泌を促進する(胃酸過多が胃にダメージを与えてしまう)

コリン作動薬、カフェイン含有食品、炭酸飲料

などとの併用、

抗凝固薬のワーファリン(消化管出血を助長してしまう)

等との併用は要注意です。

 

NSAIDsの副作用として浮腫(むくみ)があります。

これは、NSAIDsは、腎臓の尿を作る作用を抑えてしまい、

尿の量が減り、体の中に余分な水分がたまってしまうのが浮腫(むくみ)です。

もし、手足やまぶた(瞼)はむくむようなことがあれば、

NSAIDsが原因の一つの可能性があります。

 

 

 

 

 

風邪の症状にもよりますが、

抗菌薬を飲む日数は長くても7日で、

それ以上になることは一般的にはないイメージです。

 

 

副作用が薬が原因かどうかを確認するための服薬指導方法 薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

副作用が薬が原因かどうかを確認するための服薬指導方法のコツを書きます。

 

実際には、薬の副作用によるものかどうかを、

服薬指導で判断することは難しいですが、

症状が、例えば週2~3回、筋肉の引きつりが起こるなど

比較的に頻繁に表れる場合には、

薬の服用を2~4日間中止するか、減量するなどして、

副作用が治まったかどうか、判断できることがあります。

 

これは、薬による多くの副作用が可逆的に起きるためです。

 

薬による副作用の可能性が高い場合、

対策としては、

薬の減量、中止、変更、または、副作用に対応できない場合、

症状を軽くする薬が追加になることがあります。

 

副作用症状を緩和するための追加処方の例を挙げておきます。

抗コリンによる口喝→口腔乾燥症の治療薬の人口唾液であるサリベート追加

抗コリンによる便秘→便秘治療の下剤追加

抗菌薬による下痢→ビオフェルミンRなどの耐性整腸薬追加

NSAIDs(鎮痛消炎薬)、低用量アスピリンによる胃腸障害→タケプロン等のプロトンポンプインヒビター追加

味覚障害→ポラプレジンクなどの亜鉛含有製剤追加

フロセミドによる高尿酸血症→尿酸生成阻害薬の高尿酸血症治療薬のザイロリック追加

ジョブチューン(2018/11/10放送回)をザックリまとめます

ジョブチューン2018/11/10をザックリまとめます

 

高血圧予防に優秀な県は広島県だそうです。

高血圧を予防する薬味は、レモンです。

レモンに含まれるポリフェノールが、血液が固まるのを防ぐことで、

動脈硬化に効果が期待できるそうです。

 

広島県の方が、高血圧患者が低い原因は、レモンをよく食べるからだそうです。

レモンの食べ方としておススメは、

レモンの輪切りをみそ汁に入れたり、

レモンの皮や、レモン汁をジャガイモと合わせて調理したレモンポテトサラダ

ジャガイモは、余分な水分を出すカリウムが入っているので、

レモンと相性が良いのだそうです。

 

また、レモンの輪切りを大量に使ったレモン鍋も良いようです。

しょうゆベースのだしに、レモン汁で味付けするようです。

調味料としてレモンを使っているので、減塩に役立ちます。

 

 

認知症予防に優秀な県は佐賀県だそうです。

認知症予防に効果的な薬味は、海苔だそうです。

海苔に含まれる葉酸の量が、鶏レバーより多く、

海苔の葉酸が、認知症予防に効果的のようです。

 

海苔の食べ方として、

海苔を天ぷらにして食べる。

お刺身に、しょうゆをつけず、海苔につけて食べる。

海苔と豚肉とオクラを巻いて食べる。

などがあるようです。

海苔の葉酸と、豚肉のビタミンB群は相性抜群のようです。

 

何よりおススメは、チーズと海苔のようです。

チーズの短鎖脂肪酸と海苔の相性がいいようです。

あと、海苔のバター焼きです。

海苔を弱火にかけて、バターを溶かしたら完成のようです。

バナナマンの設楽さんは、今まで食べた中で一番おいしい食べ物と、

海苔のバター焼きを大絶賛していました。

 

乳製品を多くとる人は、認知症患者が少ないというデータがあるようです。

ですから、海苔と乳製品の組み合わせは、抜群の組み合わせといえます。

海苔の効果的の保存の仕方は、ジップに入れて、密封状態にして、冷凍保存のようです。

 

血管の老化を防ぐ薬味はゴマのようです。

ゴマに含まれるビタミンEとセサミン動脈硬化の予防に効果的のようです。

 

ビタミンEは、血管の流れを良くして

セサミンは悪玉コレステロールを減らすといわれています。

 

ゴマはすりごまにするのが一番効果的な食べ方のようです。

ゴマは堅い皮でおおわれているので、擦ることにより、

ゴマの皮の中に含まれる栄養素を余すことなく摂れるようです。

 

血管の老化を防ぐのは、ゴマで、

どんなゴマでも効果は同じようです。

擦ってるゴマなら、なお効果的のようです。

 

パーキンソン病とは、脳のドーパミンが減り、運動障害、自律神経障害、精神障害などが生じる病気です。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

パーキンソン病とは、

脳の運動をコントロールしている部分に関わっている、

神経伝達物質ドーパミンが少なくなってしまい、

運動障害、自律神経障害、精神障害などが起こる病気です。

 

運動障害とは、

運動神経障害によって、随意運動の障害で、半身マヒなど片麻痺に代表される中枢性麻痺と、

脊髄性小児性麻痺や脊髄性筋萎縮性などに見られる弛緩性まひを示す末梢性麻痺に分けられます。

 

自律神経障害とは、

血管を収縮させ血圧や脈拍を上げる「交感神経」と

血管を広げ血圧や脈拍を下げる「副交感神経」の2つがあり、体のバランスを保っています。

この自律神経をコントロールするのが脳の中にあるレビー小体ですが、

このレビー小体がうまく働かなくなり、自律神経が乱れ、様々な不調が現れます。

自律神経障害の主な不調としては、

起立性低血圧、めまい、体温調節障害、頻尿などが挙げられます。

 

精神障害とは、仕事上のストレスなどが原因で起こる精神の病気です。

ここでは、主な例としてうつ病を取り上げます。

うつ病は、眠れない、食欲がない、1日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている状態です。

うつ病は、身体的ストレス、精神的ストレスなどが原因で脳の機能障害が起きている状態です。

うつ病は、早めに治療を始めるほど、回復が早いといわれているので無理せず早めに、専門機関に受診し、相談することが大切です。

 

パーキンソン病の初期症状としては、手足の震えや動作の緩慢、

筋肉のこわばりなどが特徴です。

 

パーキンソン病が進行すると、

前屈みになってちょこちょこした歩き方になったり、

歩く際の第一歩が踏み出せない、

歩き出したら、今度は上手に止まれないなどの障害が起こります。

 

また、表情が乏しくなるのも、パーキンソン病の典型例です。

脳出血とは、脳の中の動脈瘤が破裂して出血する病気です。薬をわかりやすくザックリ解説(薬剤師が教える薬の全て)

脳出血とは、脳の中の動脈瘤が破裂して出血する病気です。

脳血管で動脈硬化が進行すると、血液の圧力により、動脈瘤が生じ、

その動脈瘤が、高血圧などが原因となって、もろくなってしまった脳血管が破れて、出血する。この状態が脳出血です。

 

この出血はしばらくすると固まりますが、この出血が周囲の脳組織を圧迫して、

手足のマヒやしびれ、言語障害意識障害などがおきるのが脳出血です。

 

脳出血は、別名、脳溢血とも呼ばれます。

 

脳出血で重症の場合、昏睡に陥ったり、死に至る危険性もある恐ろしい病気です。